買ってから一度も着ていない服でいっぱいのクローゼット、使いこなせていない100円ショップで買った収納グッズ。散らかった部屋をみて気分が落ち込んでいませんか?
「どうして片づけられないのだろう?」
「キレイな部屋を保ちたいのにできない」
そんなお悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
そこで今回は、専門会による研究データをふくめて「片づけられない人の思考の原因」をお伝えしていきます。
片づけられない人に共通している「考え方」
まずは、淑徳大学大学院総合福祉研究科の宮島綾香氏がおこなった「片付けられない人の心理的特徴に関する検討」の結果を紹介します。
- ・「決定できない」因子は「物が捨てられない」因子と最も相関が高い
- ・「順位が決められない」因子と「片づけられない」因子も最も相関が高い
- ・片づけられない人々は決断力が弱く、情報を素早く取り込み、物事の順序を組み立てることが苦手
不完全な回答を除いた男女155人のデータの結果、片づけられない人に共通している考え方が判明しました。
私自身片づけられない人間として、とても当てはまると感じました。
クローゼットの中は「いつか着るかもしれない」と捨てられない服であふれています。必要な服なのか、不必要な服なのかを決められないので、着ない服がたまっていく一方になってしまっています。
ちなみに私の夫のクローゼットは整理整頓されています。夫は、一足靴を買うと、履かなくなった靴を一足処分しています。入らなくなった服は後輩にあげるなど、服が増えすぎない工夫をしています。
その点をみても、夫は自身できちんと必要かどうかの順位が決まっていて、物を捨てられる思考をもっていることがわかります。
片づけられる人になるための思考と行動の変え方
片づけられる人になるためには、考え方を変える必要があります。今までの考え方を変えるのは難しいですが、キレイに片付いた部屋に住むためには、重要なこと。
・服を買いに行くときは、買うものを決めてから行く
決断力が弱い部分を補うために、まずどんな服がほしいのかを決めてから買い物にいきましょう。
そうすれば、決めた服以外で、買うか買わないか迷う服がでてきても、「これは買うと決めてきていない服だから買わない」と悩まなくなります。
・ものを捨てられない人はメルカリやリサイクルショップを利用する
ものを捨てられない人は、もの自体に思い入れがある場合もありますが、「もったいない」という気持ちで捨てられないことも。
そんな人は「メルカリで売る」「リサイクルショップに売る」方法がおすすめ。
もったいないと捨てられなかったものが、お金に代わる経験をすれば、「着ない・使わないのに持っている」状態の方がもったいないと感じられるようになるでしょう。
・100円ショップに行く回数を減らす
捨てると決められない人は、ものを増やさないのが片づけられるための一番の近道。そのためには、手軽に変えてしまう場所に行く回数を減らしましょう。
たとえば100円ショップは「これが100円で買えるの?」というものがたくさん販売されています。その時に本当にほしいもの以外も「安いから買っておこう」という思考になってしまいがち。
もちろん、必要なものもあるでしょうから、まったく行かないわけにはいきませんが、行く回数が減らせれば、ものを減らすことにつながります。
片づけられない思考と行動を少しずつ変えていこう
今回は「片づけられない人の思考、行動」に関して・・・
- ・「決定できない」因子は「物が捨てられない」因子と最も相関が高い
- ・「順位が決められない」因子と「片づけられない」因子も最も相関が高い
- ・片づけられない人々は決断力が弱く、情報を素早く取り込み、物事の順序を組み立てることが苦手
という研究結果をお伝えしました。
そして、その思考や行動を変えるために・・・
- ・服を買いに行くときは、買うものを決めてから行く
- ・ものを捨てられない人はメルカリやリサイクルショップを利用する
- ・100円ショップに行く回数を減らす
という方法をお届しました。
今までの思考や行動をすぐに変えることは難しいですが、少しずつ変えていき、キレイな部屋に住み続けられる思考を手に入れましょう。