家事をする力は、男女問わず、すべての人に必要な能力です。そのため子どものころから家事に取り組み、「家事力」を身につける必要があります。
子どものころから大人になるまで「家事=誰かにしてもらうこと」として育てられた方の中には、大人になってから家事がまったくできない人も多くいます。炊飯器でご飯が炊けない、洗濯機を使えない、そんな方も少なくありません。
「子どもが将来困らないように家事を今のうちからさせたい」
そんな考えを持ったママやパパへ、今回は子どもの家事力をアップさせる方法や、わが家で取り組んでいる方法を紹介します。
幼いうちから家事力を楽しく身につけさせましょう!
そもそも家事力とは?
家事力とは、そもそもどういうものなのでしょうか?
考え方や言い方は諸説ありますが、簡単に言うと「家事をする力」のこと。「掃除」や「洗濯」「料理」などの生きていくために必要な家事をする力の総称です。
ひと昔前までは、男性が働きにでて、女性が家事をする家庭も多かったですが、近年女性の社会進出や、若者の非婚化などにより、男女関係なく「家事力」が必要な時代になってきました。
親としては、将来自分の子どもが一人暮らしを始めた時に自身の力で生きていけるよう、男女問わず家事をする力を身につけさせる必要があります。
3歳からできる!子どもの家事力を上げる方法
ここでは、3歳からでもできる、子どもの家事力を上げる方法を4つ紹介します。
1.担当を決める
子どもの家事力を上げる方法一つ目は「担当を決める」こと。
何か一つ家事の担当を決めるか、もしくは当番制にして「本日の担当」を決めることをおすすめします。家事=ママがやることと思っているうちは、いくら家事をさせても「やらされている感」が出てしまいます。
「家事は住んでいる家族みんなで分担するもの」と思わせ、当事者意識を持たせましょう。
2.「たまに」ではなく「定期的に」やらせる
子どもの家事力を上げる方法二つ目は、「家事を定期的にさせる」こと。
先ほどの「担当制」の話ともリンクしますが、「たまに」家事をやるだけでは、家事力を身につけることはできません。勉強と同じく、定期的に行うことが家事力アップには欠かせません。
またママの都合でやらせたり、やらせなかったりすると、どうしても子どもが「やらさせている」と感じてしまうことも。
家事によって頻度は異なると思いますが、毎日なら毎日、週に一回なら週に一回、定期的に行わせることをおすすめします。
3.正しいやり方を教える
子どもの家事力を上げる方法三つ目は、「正しいやり方を教える」こと。
包丁の持ち方や洗濯機の使い方は、間違った使い方をすれば、怪我をしたり、機械が故障したりしてしまいます。特に道具を使うような家事を初めてさせる際は、正しいやり方を教えてあげましょう。
また洗濯物の畳み方や、食器の洗い方も子どもが自己流で行っていると、服がシワになったり、食器の汚れが取れなかったりするので、最初は必ず大人と一緒に行い、正しいやり方を教えてあげましょう。
4.家事がしやすい環境を整える
子どもの家事力を上げる方法四つ目は、「家事がしやすい環境を整える」こと。
お風呂掃除をさせる場合、スポンジや洗剤を子どもが届く位置に置いていないと、子ども一人で家事をすることができないですよね?
また畳んだ洗濯物を片づけるクローゼットが乱雑では、どこになにを片づけたらいいかわかりません。子ども自身が、家事をしやすい環境を整えてあげることが大事です。
わが家で取り組んでいる方法
わが家では、3歳から自分の洋服は自分で畳ませています。5歳からは、IKEAで購入した引き出し型収納ボックスに「うわぎ」「ずぼん」と記載されたシールを貼り、片づけるところまで子ども自身で行っています。
ずっとやらせてきたので、嫌がることなく家事に取り組んでいます。幼稚園では制服から体操服に着替えた時に、自分で制服を畳む時間があるようですが、先生に聞いたところ上手に畳めているようです。
将来のために子どもに家事力を身に付けさせよう!
今回は、子どもの家事力をアップさせる方法や、わが家での取り組みを紹介しました。最後に今回紹介した内容をおさらいしましょう!
【3歳からできる家事力アップの方法】
1.担当を決める
2.「たまに」ではなく「定期的に」やらせる
3.正しいやり方を教える
4.家事がしやすい環境を整える
一般的に親は子どもよりも先に死にます。子どもが大きくなって何にもできない大人になってしまったら、子どもは一人で生きていけなくなります。
一人でも生きていける力を身につけることの一つが、家事力をアップさせることだと個人的には考えています。そのために幼いころから家事を行い、家事をすることが当たり前の環境で育てていきたいなと感じています。
男女関係なく、家事力をアップさせるために、日頃の生活の中で家事をさせていきましょう!