「親が高齢になり、買い物に行くのが難しくなった。何とかしてあげたい」
「高齢の親が買い物帰りに転ばないか心配」
「手伝いに行きたいけど忙しくて時間がない」
高齢になると、重いものが持てなかったり、移動手段がなかったりと、何かと不便を感じるシーンが多くなります。
しかし、買い物に行かないと食生活や日常生活にも支障が出るので、家族として心配ですよね。
そんなときは、買い物が難しい人に向けた支援サービスを利用するのがおすすめです。
今回は、高齢者が利用できる支援サービス4つを始め、買い物が難しくなると起こり得るリスクやサービスを利用するメリットを解説します。
この記事を読めば、高齢の親を安心して任せられる買い物支援サービスが見つかるはずです。
親の栄養状態や孤立のリスクを減らし、親子で安心できる毎日を得たい方はぜひご覧ください。
買い物が難しい高齢者に起こり得るリスク

買い物が難しくなると、高齢者の生活に以下のような影響を与える可能性があります。
・外出頻度が低下して楽しみが少なくなる
・外出時の転倒や事故のリスクが高まる
・認知機能が低下する
安全面や心身の健康にも関わるので、始めにしっかり確認しておきましょう。
外出頻度が低下して楽しみが少なくなる
買い物は物を手に入れるだけでなく、人との会話や新しい出会いなど、日々の楽しみや生きがいにもつながります。
とりわけ近所のスーパーや商店は、高齢者にとって地域とつながる大切な場です。
しかし、遠出が難しかったり、重い荷物を持てなかったりする理由で外出を諦める日が続くと、気分が沈みがちになります。
店員さんや知り合いとの何気ない会話は、心を元気にしてくれる貴重な刺激です。
そうした機会が減ると、楽しみも生きがいも薄れ、生活に張り合いを感じにくくなるでしょう。
外出時の転倒や事故のリスクが高まる
外出の機会が減ると、出かけるときに転倒や事故のリスクが高まる可能性があります。
近所に買い物ができる場所がなく、遠出や交通量の多い道の歩行は、足腰の弱った高齢者には負担となります。
普段あまり外に出ないと筋力やバランス感覚が低下し、ちょっとした段差でもつまずきやすくなるため注意しなければいけません。
歩行中に起きた交通死亡事故のうち、高齢者が占める割合が約53%に達したという調査もあります。
(参照元:警視庁「歩行者の交通事故防止」)
外出の減少は安全面にも影響を及ぼすため、安心して買い物できる環境やサポートを受けることが必要です。
認知機能が低下する
買い物で外出しない日々が続くと、高齢者は刺激や人との交流が減り、認知機能が衰えるリスクが高まります。
これは、人との会話や新しい物を買うという過程が、脳に適度な刺激を与えるためです。
出かける頻度が減って自宅にこもりきりになれば、こうした機会が失われ、記憶力や判断力が衰える可能性が高くなるのです。
外出を控える人は、毎日外出する人に比べて認知機能が低下するリスクが3.5倍になる研究もあります。
(参照元:東京都老人総合研究所 P1)
頭と体に刺激を与えて認知を衰えないようにするためにも、できるだけ外出や人と会話する機会を持つことが大切です。
【買い物難民】高齢者が利用できる4つの支援サービス

買い物が難しい高齢者には、以下のような買い物支援サービスがおすすめです。
・移動販売車
・配送サービス
・買い物送迎サービス
・買い物代行サービス
高齢者でも使いやすい4つのサービスの概要を見ていきましょう。
1.移動販売車
移動販売車は、スーパーの商品を積んだ車両が地域を巡回し、高齢者の自宅近くまで来てくれるサービスです。
遠くの店に行かなくても、自宅の近くで実物を見ながら買い物ができるので、ネット注文が難しい方でも安心です。
週1〜2回決まった日に訪問するケースが多く、販売スタッフとの会話も高齢者にとって楽しみになります。
地域によって自治体と協定を結び、見守りも兼ねて高齢者の安否確認に貢献する企業もあります。
2.配送サービス
配送サービスは、スーパーや生協などによる食品や日用品を自宅まで届けてくれるサービスです。
電話やネットで注文すると、まとめて商品を自宅まで届けてくれるため、重い荷物を持つ必要がありません。
高齢者でも使いやすいよう、紙のカタログに記入する注文書方式や電話注文に対応しているサービスもあるのが特徴です。
代表的なのが生協の個別宅配で、買い物金額に応じて手数料が無料になるシニア割引も実施しています。
生協の宅配は高齢者に人気があり、利用者の半数がシニア世代ともいわれています。
自宅まで届けてもらえるなら、離れてくらす家族も安心できるでしょう。
3.買い物送迎サービス

買い物送迎サービスは、高齢者を自宅から店舗まで車で送り迎えしてくれるサービスです。
自力で買い物に行くのが難しい方でも、安全に買い物に行けるようになります。
運営するのは自治体やNPOなどが中心で、買い物バスや買い物ツアーなどの名称で実施されています。
利用対象者は、運転できない高齢者や公共交通機関がない地域の方。
自宅付近まで小型バスやワゴン車が迎えに来て店まで送り、買い物後にまた送り届けてくれます。
歩行に不安がある方はスタッフが付き添ってくれる場合もあるため、安心して買い物できます。
4.買い物代行サービス
買い物代行サービスは、便利屋や有償のボランティアなどが代理で買い物をしてくれるサービスです。
外出が困難な高齢者に代わり、必要な品物を購入して自宅まで届けてくれます。
利用者はほしいものを電話で依頼すると、スタッフが代わりに買い出しに行ってくれるため、高齢者は待っているだけですみます。
自宅まで買ったものを届けてくれるスタッフと、会話も楽しめるメリットもあります。
重い物を運ぶ必要がなくなり、家族の付き添いが難しい場合にも便利です。
買い物代行サービスを利用する3つのメリット

高齢者を支える買い物代行サービスを利用すると、以下のようなメリットが得られます。
・栄養バランスが改善される
・社会とのつながりが維持できる
・重いものを自分で運ばなくてすむ
ここでは、具体的にどう役立つかについてわかりやすく解説していきます。
1.栄養バランスが改善される
買い物代行サービスを利用すれば、さまざまな食材をまとめて注文できるので、バランスよく食材が確保できます。
買い物が難しくなると、保存のきく食品ばかりで食事を済ませ、野菜や生鮮食品が不足しがちです。
厚生労働省の調査では、65歳以上の高齢者で男性の12.4%、女性の20.7%が低栄養状態にあるとの報告があります。
(参照元:厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」P18)
この低栄養の背景には、買い物に行けず栄養が偏ることが要因の一つなのかもしれません。
買い物代行サービスを活用することで毎日の食卓が豊かになり、自然と栄養管理ができるでしょう。
2.社会とのつながりが維持できる
買い物代行サービスを利用すると、外出や人と接する機会が減りがちな高齢者でも社会とのつながりができます。
一人暮らしの高齢者は、外出や人と会話する機会が減って孤独になりがちです。
買い物が難しくなるにつれ、近所の人とのちょっとした会話も減ってしまうでしょう。
買い物代行サービスでは、担当スタッフが定期的に自宅に訪問するため、体調や生活の変化にも気づいてくれるケースもあります。
人との交流や見守りの機会も増えるので、離れて暮らす家族も安心です。
3.重いものを自分で運ばなくてすむ
買い物サービスを利用すれば、重い荷物を運ぶ苦労やケガのリスクを軽減できます。
お米やペットボトルなどを自宅まで運ぶのは、高齢者の体に大きな負担です。
転倒や腰痛のトラブルにつながる可能性もあります。
買い物代行サービスでは、かさばる日用品や大量のお水も玄関まで届けてもらえます。
活用することで重い荷物を運ぶ必要がなくなり、体への負担も軽くなるわけです。
【まとめ】高齢者の買い物はひつじ堂が代行します!

高齢の親の買い物は、移動販売車や配送サービスなど、身近なところに解決できる手段があります。
買い物サービスを利用すれば、転倒リスクや栄養不足を防げ、高齢の親に付き添ってあげられない後ろめたさもなくなりますよ。
「高齢者の親に合った手段が見つからない」
そんな方は、ひつじ堂が買い物を代行します。
ひつじ堂では毎月決まった回数、依頼主のお宅を訪問して買い物を支援します。
買い物だけでなく、安否確認や話し相手にもなりますよ。
ご家族が安心安全に暮らせるサポートをいたしますので、お気軽にご相談ください!
