毎年日本列島で猛威を振るう「台風」。あなたは対策していますか?
「マンションに住んでいるから浸水の心配はないし、どうにかなるでしょ」と軽く考えていると、いざ災害にあったとき取り返しがつかないことになるかもしれません。
・そうは言っても浸水以外に何に気をつけたらいいの?
・何をどう準備すればいいかわからない
そんなお悩みをお持ちの方も多いのでないでしょうか?
そこで今回は、気象庁や内閣府が公表している情報をもとに、マンションに住んでいる方へ台風対策のためにやるべき6つの準備についてお伝えします。
今すぐできる対策から台風接近時にやるべき対策まで網羅した情報をお届けしますので、早めに対策しておきましょう。
台風が来る前にやるべき準備~屋外の備え~
台風が接近する前にやるべき屋外の準備を3つ紹介します。
1.窓付近の対策
台風の特徴のひとつが「強風」。平均風速が20kmを超えると屋外にいる場合何かにつかまらなければ立っていられません。屋根瓦や看板が飛ぶほどの強さなので、飛散物が窓を突き破る可能性も高まります。
窓や雨戸は完全に閉めカギをかけましょう。外部シャッターが付いた窓であればシャッターを閉め、外から物が飛んで窓ガラスが割れるのを防ぎます。
2.排水口の水はけチェック
台風時は大雨が降ります。1時間の雨量が40mmを超えると道路が川のようになり、50mmを超えると傘はまったく役に立たなくなります。
大雨が降ればベランダに水が溜まり、窓から室内へ入ってくる可能性も高まるので、排水口は水はけを良くしておきましょう。
3.ベランダの清掃
台風時ベランダに物を置きっぱなしにしていると、強風で飛んでしまう可能性も大いに考えられます。平均風速が35kmを超えるとブロック壁の中には崩壊するものも出てきます。
物干し竿は室内へ片づけ、そのほか家の中に入れられないものは飛ばされないよう結束バンドなどで固定しましょう。
台風が来る前にやるべき準備~屋内の備え~
台風接近時に被害を最小にするべく、やるべき準備を3つ紹介します。
1.非常用グッズの準備
台風の準備で欠かせないものが「非常用グッズの準備」です。以下代表的なものをピックアップしました。
・3日分の食料(ご飯、ビスケット、チョコレートなど)
・トイレットペーパーやティッシュペーパー
・カセットコンロやライター
・救急用品(ばんそうこう、包帯など)
・懐中電灯や携帯ラジオ、電池、充電器
・予備の服、タオル
・洗面用具
台風が強くなってからでは非常食を買いにいけません。非常食は賞味期限が長いものが多いので、普段から備えておくことをおすすめします。
また電気やガスが止まってしまった時のために、電池やカセットコンロは必ず用意しましょう。
2.窓ガラスの飛び散り対策
万が一外から物が飛んできて窓が割れてしまうとガラスが飛び散る危険性があります。
飛散防止フィルムを貼ったり、カーテンやブラインドを下げたりするなどの対策を行っておきましょう。
3.断水対策
災害時に最も困るのが「断水」。飲料水を確保するのはもちろんですが、トイレが流れなくなった時のために、浴槽に水を張っておくことをおすすめします。
飲料水は家族全員分で最低3日分用意します。目安は1人1日3リットル。3人家族なら3日分で27リットル。2リットルのペットボトル6本入りケースであれば、3ケース用意しておくと安心ですね。ただし乳幼児がいる場合は多めに用意しておきましょう。
【重要】避難場所と経路の確認は天気のいい日にしておこう!
台風の備えは家だけではありません。もし家が危険な状況であれば避難場所に移動する必要がありますが、いつも通っている道が災害時にも通れるとは限りません。
お住いの自治体の公式サイトなどから「ハザードマップ」を確認し、避難場所や避難経路を天気がいい日に確認しておきましょう。
マンション住みでも油断しないで!台風の準備は日頃から
今回はマンションに住んでいる方へ、台風対策のためにやるべき準備を6つ紹介しました。
1.窓付近の対策
2.排水口の水はけチェック
3.ベランダの清掃
4.非常用グッズの準備
5.窓ガラスの飛び散り対策
6.断水対策
台風が接近してから行う対策ももちろんありますが、日頃からの準備ひとつで被害レベルが変わる対策も多いです。
特に非常用グッズの用意や避難経路の確認などは、常日頃からの対策が物を言います。「マンションに住んでいるから戸建てより被害は少ないでしょう」と油断していると、思わぬ被害にあう危険性も高まります。
住居そのものを守る対策、非常用の飲食物の対策、家族間の集合場所の確認など、いつどんなレベルの台風が来ても家族皆の命を守れるよう、早めの対策を行っておきましょう。
【参考サイト】