「おもちゃで散らかった部屋、もううんざり!」
「子どもって何歳からお片付けできるようになるの?」
「親はどうやって教えてあげればいい?」
小さな子どもを抱えている親御さんなら、一度は考えたことありませんか?
お片付けは1人でおもちゃを持って歩けるようになる1歳頃からできます。
遊び感覚で一緒に楽しみながら、少しずつ教えてあげるのがコツ。
子どもの年齢別に、親ができる片づけのサポート方法をお伝えします。
お片付けは「ルール」と「習慣」
子どもが自分でお片付けできるようになるには「ルール」と「習慣」が大切です。
お片付けには1つ1つ「ルール」が存在します。
言葉で説明しなくても、一緒にお片付けを進めていくうちに自然と体に刷り込まれていきます。
そしてもう1つ大切なことが「習慣」です。
お片付けは本来、月に1回でも週に1回でもなく、毎日もしくはその都度やるのが理想です。
体が自然と動いて、当然のようにお片付けできるようになったら100点満点ですね。
幼児期からお片付けの心を育てよう
お片付けは1歳頃からできますが、お片付けとは何かを教える必要は全くありません。
「ここにおもちゃが落ちてると、イタイイタイになるね」
「ねこちゃん1人で可哀想だね、おうちに帰してあげよう」
このように伝えてあげるだけで、子どもは「元に戻さないと大変だ!」と感じるようになります。
このモヤモヤとした気持ちを取り払うために子どもはお片付けを始めます。
「お部屋がきれいになると嬉しくなるね」
お部屋がスッキリしたときに声をかけてあげることで、子どもの心もスッキリとして満足感を得るでしょう。
この気持ちの変化を積み重ねることによって、自分からお方付けする心が育ちます。
【年齢別】親子で取り組む片付けポイント
お方付けの心を育てながら、具体的な親のサポート方法をお伝えします。
【1〜2歳】お片付けって気持ちいい
この年齢はまだ言葉で説明してもほとんど理解できません。
「クマさんはここにナイナイしてね」
「誰が一番多くボールをカゴに入れられるかな?」
と言って促しながら一緒に片付けましょう。
大事なことは片付け終わったあとに「スッキリして気持ちがいいね」と声をかけてあげること。
「きれいなお部屋=気持ちがいいもの」という感覚が身につけば大成功です。
【3〜5歳】おもちゃをお家に帰してあげる
大人の言葉はほとんど理解している年齢です。
とは言え「お方付けしなさい!」よりも「おもちゃをお家に帰してあげよう」と言葉をかえてあげると、子どもも取り組みやすくなります。
まずはおもちゃ1つ1つに住所(置き場)を作ります。
できそうなら親子で考えてもOKです。
忘れないように、表札(写真に撮って置き場に貼る)を作ってあげてもいいでしょう。
この年齢も同じく、片付けが終わったあとは「お部屋がスッキリとして気持ちいいね」と、一緒に喜びましょう。
【小学校低学年】片付けのルールと環境作りが大事
小学生になると、自分のものは自分で管理する力が必要になります。
ランドセルの中や机の中など、自分で整理しないと忘れ物や紛失が絶えなくなってしまいます。
また、小学生は絵や工作など、どんどん物が増えていく時期です。
物で溢れてしまう前に、片づけの「ルール」を親子で決めましょう。
・おもちゃが1個増えたら1個減らす
・寝る前の5分間は片付けタイム
・遊び終わったら、すべて片付けてから次のことをする
ルールは家庭によって変わりますが、ここは親子でしっかり決めましょう。
ルールが決まったら、次はルールが守れるように「環境」を整えます。
・片付けしやすいようにBOXやラックを揃える
・寝る前に片付け時間が取れるように時間管理をお手伝い
・片付けができたら、その場で褒める!
ある程度は子どもに任せながら、親は声がけしたり一緒に片付けたりとサポートが必要です。
【小学校高学年】子どもの自立を見守る
小学校高学年ともなると、親の介入はほぼ不要です。
片付けを声がけしても、反発されてしまうのがオチでしょう。
この頃の子どもは自分を客観的に見れるようになります。
例え片付けができていなくても、子ども自身も自分で分かっています。
それを親から口出しされたら、嫌な気分になるのは容易に想像できますよね。
どうしても汚い部屋が気になるのであれば、「今日は片付けの日!」と銘打って、家族みんなで家をきれいにしましょう。
子ども自身に片付けるきっかけを与えることがポイントです。
親は子どもから相談を受けない限りは口出しせずに見守りましょう。
子どもが上手にお片付けできるようになるコツ
子どもにお方付けを促すための、親のちょっとした働きかけを紹介します。
言葉よりも心に働きかける
子どもは言葉やノウハウよりも、気持ちで行動が左右されます。
「散らかった部屋=モヤモヤ」から「きれいな部屋=スッキリ」に気持ちを動かしてあげることが大切です。
「心をスッキリさせるために片付ける!」という考え方でちょうどいいでしょう。
いっぱい褒めてあげる
親から褒められたり認められることは、子どもにとって何よりも嬉しいものです。
片付けが上手にできたら、できるだけその場で褒めてあげましょう。
「ママもとっても気持ちがいいよ」と気持ちを添えて伝えるのが効果的です。
親の役割は「環境作り」と「サポート」
子どものお方付けについて、年齢ごとに具体的な方法を解説しました。
親の役割は主導権を握らず、あくまでサポート側として支えることです。
子どもが簡単に楽しく片付けできるように環境を整えることも大切です。
お方付けの最終目標は、自分自身で身の回りの整理整頓ができるようになること。
それまでの間、気長に楽しく子どもの成長を見守ってあげましょう。